在庫の種類

在庫にはどのような種類があるのでしょうか。

国内の卸売、小売業の流通総額は28年度で442兆円 [ 商業動態統計 経済産業省 ] にも及びます。
ということは、売価にして442兆円分の在庫が国内で1年間に動いていることとなります。
この数字を見て、「そんなに国内ではモノが動いているの?」と感じられたと思います。

在庫の管理は非常に重要です。在庫が多いとキャッシュフローの圧迫により利益は圧迫され、対して在庫が少ないと売り越し(販売機会の損失)を招きます。実際に28年度は1週間に1社のペースで企業は倒産しています。これらは全て、過剰在庫によるキャッシュフローの圧迫が原因です。

在庫というものは会社の経営に非常に大きな影響を及ぼし、それらをうまくコントロールすれば他社には真似のできない大きな競争力になります。まずは「在庫」の種類を知っておく必要があります。

 

■製造業における「在庫」

製造業には在庫の種類が大きく3つあります。
製造業は商社などから部品、原材料を仕入れ、これらを加工し最終的に「製品」として世の中に商品を送り出していく最初の機能です。
これらからわかるように製造業には、部品、材料などの「材料在庫」、ラインなどで加工していく工程の「半製品在庫」、そして最終的に商品となった「完成在庫、製品在庫」の3つの在庫が存在します。

製造業においてはこの3つの在庫管理が非常に重要になってきます。

 

■卸売りにおける「在庫」

卸売りは商品を仕入れ、注文を受けてから商品を売る、いわゆるBtoBの事業者を想像してください。
卸売りには非常に重要な役割があり、保管機能、金融機能などがあります。
卸売り事業者は複数の小売業者に販売するために、製造メーカーなどから大量にモノを仕入れます。
欠品は卸売業者の機能を失うので、小売業からの注文に迅速に対応するための在庫管理が重要です。

 

■小売業、通販における「在庫」

小売業とはいわゆる店舗などで商品を販売する事業者で、主にBtoCの事業者が多くを占めています。
小売業の在庫管理が難しいのは、顧客は店舗に買いに来るので受注から商品の販売リードタイムが非常に短く、
急な需要の変化に対応しづらいところがあります。
店舗では適正在庫を算出し、欠品せず、過剰在庫もしないというような高度な在庫管理が求められます。
また、年々増えている通販事業者も、無店舗販売の小売業というカテゴリーで、店舗ではない分、受注から商品出荷までのリードタイムは確保できますが、このリードタイム(つまり注文からお客さんの手元に届くまでの時間が非常に競争力になりがちです。)
通販では店舗ではない分在庫管理の重要性が低く見られがちですが、通販においても在庫管理というものは非常に重要な管理の仕組みなのです。

 

サプライチェーンの中の在庫の種類について、様々な角度からその違いがわかったのではないでしょうか?
それぞれの違いを知ったうえでビジネスのお役に立てれば幸いです。